Jamiroquai「Virtual Insanity」は札幌の地下街から生まれた
- 2020.08.02
- MUSIC
Jamiroquaiの名曲「Virtual Insanity」。印象的なMVがどうやって作られたかが今でも語られるなど、音楽界の歴史に名を刻む名曲です。実は、曲の誕生は日本のある土地の地下街が関係しています。
摩訶不思議なMVで動くのは「床」じゃない
日本人がJamiroquaiと聴いて、真っ先に思い浮かべるのは「Virtual Insanity」かもしれません。楽曲は1996年リリースの3枚目のアルバム「Travelling Without Moving」に収録、翌1997年にシングルカットされました。NISSINのカップヌードルの曲として覚えている人もいるでしょう。
ピアノの音が印象的なイントロや、Jamiroquaiならではの深い歌詞など、聴きどころだらけで、音楽として素晴らしいことは言うまでもありません。しかし、この曲を不朽の名作としたのは、例の摩訶不思議なミュージックビデオ(MV)だと言っても過言ではありません。
監督はイギリスの映像作家ジョナサン・グレイザー(Jonathan Glazer)。ブラーやレディオヘッドのMVなども手掛ける人気監督です。
「Virtual Insanity」のMVは、「MTV MUSIC VIDEO AWARD 1997」で10部門にノミネートされ「Video of the Year」を受賞したほか、「SPACE SHOWER Music Video Awards」で「BEST INTERNATIONAL VIDEO」などを受賞するなど、その年を代表するMVとなりました。
「動く床」と、まるで意思を持ったようなソファー、さらに不思議なダンスをするジェイ・ケイのインパクトは抜群。三葉虫とカラスを思い浮かべた人は、かなりこのMVが好きな人ですね。
このMVの作り方については、これまでもいろいろなところで語られていますが、実は動いているのは「床」ではなく「壁」。ついでにソファーも動いています。
壁については、スタッフ30人くらいで人力で動かしているそうな。かつてフジテレビ系で放送されていた「トリビアの泉」だっと思いますが、その貴重なメイキング映像が放送されたことがありました。しかし、ネットの大海原を探しても、ちょっと見つけられないのが残念。どなたかご存知でしたら教えてください。
どんな仕組みなのかを有志がミニチュア的に再現している映像がありました。
ちなみに以下は、監督本人が語っているメイキング話。
いつか、まんま同じものを映像として作ってみたいです。
「Virtual Insanity」は札幌から生まれた
さて本題。寿司を頻繁に食すなど、自他共に認める親日家のジェイ・ケイ。名曲「Virtual Insanity」の誕生には、そんな親日家のジェイ・ケイならではの誕生秘話が。実はこの曲、日本の北海道・札幌の街が関係しているのだとか。
過去にライブで札幌にやってきたジェイ・ケイが、深夜でもないのに地上に人が全くいないことに驚いて、通りかかった夫婦に「なぜ人がいないのか?」と訪ねたのだそう。親切な夫婦はケイを連れて、あるところへ案内する。それは地下街。
極寒地である札幌ならではな、地下に広がる街。その光景から受けたインスピレーションを、滞在先のホテルに戻って曲にしたのが「Virtual Insanity」なのです。
この誕生秘話は、1999年11月18日の東京ドームで行われたJamiroquaiのライブで、MCタイムにジェイ・ケイ本人の口から語られています。「Virtual Insanity」が生まれた理由はこんなことだったのだと語った後にはじまる「Virtual Insanity」のかっこよさと言ったらたまりません。